2010年06月17日

南アW杯 中村俊、試練の場に…戦術変更、まだ出番なし

南アW杯 中村俊、試練の場に…戦術変更、まだ出番なし6月16日 20時41分配信(毎日新聞)

【日本・カメルーン】後半、途中交代した松井をベンチで迎える中村俊=南アフリカ・ブルームフォンテーンのフリーステート競技場で2010年6月14日、

 主役になるはずだった背番号「10」、MF中村俊(横浜マ)が、もがいている。痛めた左足首の状態も含め、調子は上向いてきている。ポジションを争った本田(CSKAモスクワ)はFWに移った。しかし、出番は得られていない。自身2度目、集大成にもなるW杯は試練の場となった。

 カメルーン戦に向けて公式練習が行われた13日。全体練習後、居残ってFKやシュートを繰り返した中村俊は、ゴールを決めると2枚重ねした練習着の一枚を脱ぎ、右手でグルグルと回しては走り回り、「喜び」を表現した。普段は公式戦でゴールを決めても、派手な振る舞いはしない。ともすれば折れそうになる自らを、奮い立たせようとしているかのようだった。

 その日、「頑張ります」と一言だけ報道陣に告げて臨んだ翌14日のカメルーン戦。ピッチ脇で体を動かしながら出番を待ったが、声はかからなかった。

 ボールを支配し、攻撃的に展開するこれまでの戦術では、ピッチを広く使って緩急をつけられる中村俊が最も重要な役割を担う立場だった。だが、最近の日本代表が採用する「堅守速攻スタイル」ではスピードや縦への突破力が求められ、中村俊が入るポジションには大久保(神戸)や松井(グルノーブル)が入った。

 「(敵陣の)ゴール前までパスを回して行くことはそんなにない。『守って速攻』しかない。今までのサッカーは結構しづらい。自分が外に開いてパスをもらっても、周りに味方がいてくれないと意味がない」と、悩みを打ち明けたこともある。それでも「自分の良さを出し、大事な『駒』になれるようにしたい」と、今の立場を受け止めて取り組む。

 勝利の翌15日。カメルーン戦の先発11人以外の選手が練習に参加し、それぞれが報道陣の待つ取材エリアを通って宿舎に戻るバスに乗り込んだが、ただ一人、コメントを拒んで通り過ぎたのが中村俊だった。上向くチーム状態と、その中での自分の存在。口を開けば、自分を支える何かが崩れてしまうのかもしれない。だが、それを乗り越えることこそが、エースナンバーを背負う者の宿命だ。【江連能弘】



posted by エリコ at 08:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 中村俊輔
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