2010年06月21日

天国?地獄?デンマーク戦が32歳誕生日の中村俊

天国?地獄?デンマーク戦が32歳誕生日の中村俊6月21日 12時26分配信(デイリースポーツ)

 【サッカー日本代表 インサイドレポート】

 「誰でも山あり、谷あり。日のあたらないときほど頑張らなくちゃいけない」

 6月20日、前日のオランダ戦に先発しなかった選手たちは、南ア2部リーグのチームと30分×2本の練習試合を行なった。 

 この試合の1本目に出場した中村俊輔は、5-0と快勝した試合後に冒頭のようにコメントした。

 岡田監督が守備的な布陣を引いたことで、先発の座を失った。複雑な思いとの戦いが続いたに違いない。

 メディアの前でも無言の姿勢を貫いた。笑顔でミックスゾーンを歩く姿からは、彼の葛藤の大きさが伝わってきた。

 ネガティブな感情を持つことは簡単だ。しかし、そういう気持ちが生まれれば、チームにも悪影響を与えかねない。もちろん、自分自身にとってもマイナスになることはあっても、プラスにはならない。そんなことは長い現役生活で痛感している。
「日本が勝つために」
 気持ちが折れないよう、その思いにしがみついた。
「カメルーン戦の勝利は嬉しかったけど、100倍悔しかった」
 大会前から「とにかく勝ちたい」と繰り返してきた。悲願が達成できたが、そのピッチに立つことはできなかった。“悔しい”という言葉だけでは表現できない思いだったはずだ。
 現在の守備的な戦い方に異を唱える気持ちは微塵もない。6月19日、途中出場したオランダ戦後には、「日本がW杯で勝つんためには、この戦い方がいい」と話している。
 守備に人数をかけたぶん、松井や大久保など、パスを受けて、仕事をするアタッカータイプの選手を前線に置き、攻撃は個人技に頼らざるをえない。そんな現在のサッカーでは、パスで味方を生かす俊輔にとって、ポジションは同じでも、自身の武器を生かすのは難しい。パスは受け手がいて初めて生きるのだから。
 オランダ戦、後半35分、闘莉王からのパスを受けて、タメを作り、敵陣サイドに生まれたスペースへ絶妙のパスを送ったが、サイドバックの長友が受けきれなかった。
 岡田監督は1点リードされた後半、俊輔に続き、玉田、岡崎を投入。前半から守備に重きを置いた戦いから、攻撃のギアを入れる交代だった。
「1-1に出来ればよかったけれど、相手が相手だから2-0、3-0となってしまっては意味がない」と俊輔は守備への意識も捨てなかった。最小失点で試合を終わらせるためにリスクを冒すことを避けたと言ってもいい。後半42分、その俊輔がボールを奪われ、ピンチにもなったが、オランダのスーパーサブであるエリアに決定的な仕事をさせなかった。
 1-0で試合を終えたことで、有利な立場でデンマークとの最終戦を迎えることができる。
「デンマーク戦は総力戦になる。途中出場の選手も含めて、ワン・プレーで流れが変わる。その一瞬のために今、頑張っている」
 現実から逃げることはできない。今はそれを受け入れ、最善の行動を選択する。時には自身の感情を封じ込めることもあるだろう。ストレスも溜まるに違いない。
 デンマーク戦の6月24日は32歳の誕生日。「どんな誕生日になっているんだろうね」と大会前に話していた俊輔。
 派手なお祝いができればいいが、もしも最悪の誕生日になったとしても、この試練はこれからの人生に、非常に大きなものを与えてくれるだろう。
 中村俊輔は、躓(つまず)いたり、壁にぶつかったことを“無駄”にはしない。
彼のサッカー人生も「山あり谷あり」だった。だからこそ、彼は進化し、成長できたのだ。(寺野典子)

トルシエ氏 10点満点で9点 遠藤はもっとアグレッシブに
日本代表―オランダ戦視聴率は最高55・4%


posted by エリコ at 18:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 中村俊輔
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