2011年01月27日

日韓戦の死闘の果てに見えたもの。日本代表が露呈した“別の顔”とは?・・本田「優勝して日本に帰る」神パス&PKで“アジアの虎”蹴散らした…アジア杯

本田「優勝して日本に帰る」神パス&PKで“アジアの虎”蹴散らした…アジア杯スポーツ報知 1月26日(水)8時0分配信

 ◆アジア杯 ▽準決勝 日本2―2韓国=PK3―0=(25日、カタール、ドーハ・アルガラファ競技場) 

ザック・ジャパンが120分を超える死闘を制した。

延長後半15分に2―2に追いつかれたが、PK戦で川島永嗣(27)=リールセ=がファインセーブを連発し3―0で勝利した。

07年大会3位決定戦の韓国戦、昨年W杯決勝トーナメント1回戦のパラグアイ戦など敗れ続けた“鬼門”で雪辱を果たした。これで3位以内が確定し、次回大会(15年オーストラリア)の出場権もゲット。04年以来2大会ぶり4度目の優勝へ向け、29日の決勝に挑む。

 どんなGKでも絶対に止められないPKだった。PK戦の1番手。本田圭が左足で力強く振り切ったシュートは、ゴール右上隅へ。韓国GK鄭成龍はコースを読んでいたが、その手は全く届かない。ゴールネットを強く揺らした。

 日韓戦のPK戦。これ以上のプレッシャーがかかる状況はない。先攻の日本の1番手のキッカーは、延長前半7分にPKをミスした本田圭だった。「だれでも外すことはある。次は決めてやろうと思っていた。シリア戦では真ん中を蹴って決めたので、もう1本、真ん中を蹴ったら止められた。PK戦でもう一度、真ん中を蹴る勇気はなかったですね」と揺れた心の内を明かした。本田圭が、プレッシャーをはねのける最高のPKを決め、日本に流れを呼び込んだ。

 精彩を欠いたMF香川に代わり、日本の攻撃を延長を含め、120分間、けん引。2得点に絡んだ。本田圭がマン・オブ・ザ・マッチに選ばれたのは当然だった。

 前半36分、左サイドでボールを受けた本田圭は、韓国DF陣に囲まれながらもドリブル突破。次々と襲いかかる“アジアの虎”を蹴散らした。10メートル、20メートル、30メートル。決してボールを奪われず、韓国ゴールに迫った。ペナルティーエリア付近でオーバーラップした左サイドバックの長友に絶妙のパス。前田の同点ゴールを演出した。「カタール戦(21日)は真ん中ばかりでサイドからの攻撃が少なかった。もっと使い分ければいい」。本田圭にとって、まさに狙い通りのプレーだった。

 サイド攻撃ばかりではない。延長前半7分の勝ち越し点は、本田圭の中央突破のドリブルから生まれた。背番号18のスルーパスに岡崎が鋭く反応。韓国DF黄載元に倒され、日本がPKを獲得した。その大事なPKは、まさかのミスを犯したが、細貝が押し込んで事なきを得た。やはり“持ってる”男だった。

韓国・趙監督、判定に納得いかずも…「主審の判定を尊重」/アジア杯サンケイスポーツ 1月26日(水)7時36分配信

韓国代表の趙広来監督

 サッカー・アジア杯準決勝(日本2−2韓国=PK3−0、25日、カタール・ドーハ)韓国は日本にPK戦の末に敗れ、1960年大会以来となるアジア制覇の夢を断たれた。

PK戦で敗れ、ガックリ肩を落として引き揚げる韓国代表

 韓国の趙広来(チョ・グァンレ)監督は公式会見で、日本の2点目のきっかけとなったPKの場面を「主審はエリアの外側を、副審はエリア内を指して笛を吹いたので、ちょっと変な感じがした」と判定に納得のいかない様子。だが「それもサッカー。主審の判定を尊重する」と大人の対応をみせた。

 土壇場で追い付きPK戦に持ち込んだイレブンを「2試合連続の延長戦となったが、厳しい一戦を戦い抜いた選手たちに感謝したい。最後まで諦めない姿勢に感心した」と労った。大会終了後の代表引退を示唆している主将・朴智星の進退については「大会が終わるまで話さない」と明言を避けた。


 「ここまで来たら勝たないと意味がない。僕たちは優勝して日本に帰りたい」。本田圭から堂々と優勝宣言が飛び出した。日本サポーターは、その言葉を信じている。

本田圭、PK決勝弾!日本、2−1でシリア破り勝ち点「4」日韓戦の死闘の果てに見えたもの。日本代表が露呈した“別の顔”とは?(Number Web : ナンバー

PK戦での勝利の瞬間、ザッケローニにカタール戦で見せたような派手なガッツポーズはなかった。

 アジアにおけるライバル、韓国との一戦となったアジアカップ準決勝。試合後の会見では冷静にゲームを分析する指揮官の姿があった。

「予想通りタフなゲームになった。前半は日本のほうが良かった。コンビネーションでサイドを崩して3つのビッグチャンスがあった。しかし後半は韓国のほうが良かったと思う。(韓国は)走力とフィジカルがあり、ロングボールからセカンドボールを拾われて押し込まれてしまった」

 真っ向からの意地と意地のぶつかり合いで、ライバルの韓国を振り切った意義はとてつもなく大きい。しかしながら、ザッケローニが会見の席で口にしたように、この勝利の裏側には前半と後半ではあまりに“別の顔”を持った戦いをしてしまったという事実も忘れてはならない。

前半の華麗な試合運びは、追加点まで予想させたのだが……。
 前半の日本は、華麗かつスピードアップした攻撃でライバルを翻弄した。

 17分には中盤の組み立てから遠藤保仁が左サイドの裏に攻め上がった長友佑都へパス。その長友のクロスに岡崎慎司が飛び込んでシュートを放つ。

 PKで先制点を許しながらも、落ち着いて攻撃を組み立て26分にはまたも中盤の素早いパスワークから今度は右サイドに展開。内田篤人のクロスから本田圭のヘディングシュートにつなげた。

 左サイドの香川真司が積極的に中に入り遠藤と絡むことで、複数のパスをつかって相手を崩すことに成功していた。

 テンポアップした攻撃が結実したのは36分の同点ゴール。「チャ・ドゥリは食いついてくる」とのスカウティング通り、長友がチャ・ドゥリの裏を取って本田圭のパスを受け取り、そのタイミングに合わせて中に入ってきた前田遼一が決めた。

 韓国の空いたスペースを有効に使った攻撃を繰り返し、このままの調子なら日本が追加点を挙げるのは時間の問題と思われた。

後半に入ると韓国が積極的なプレスで日本を圧倒!!
 ところがどうだ。後半に入って韓国が戦い方を変えてくると、日本は受け身になって戦うようになる。

 前半よりも積極的になった韓国のプレスを受け、ロングボールを徹底して放り込まれ守備陣が押し込まれてしまったのだ。間延びすることでスペースも使われるようになる。

 加えて、相手が4-2-3-1からアンカーを投入して3ボランチに切り替えると、中盤のスペースも消されてしまった。後半5分に香川がシュートを放って以降、30分もの間、流れのなかからシュートまで持ち込むことができていない。ギアを上げてきた韓国に対して、逆に日本は足が止まってしまった。

 前半は好パスを連発していた内田も後半に入ると連係に苦しみ、攻撃に絡めなかった。

「前半(の韓国)は出足が遅かったけど、後半になって相手が落ち着いてきて体も動いてきた。前半はゴールに向かったパスを出すことができていたが、自分たちが受け身になってしまい、後半は違う形のボール回しになってしまった」

 後半42分に細貝萌と交代した香川も「後半になるとボール回しができなかった。今大会での悪いところが出たと思う。相手が慣れてきたのもあるけど、僕たちの足が止まってしまったというのもある」と後半の攻撃を課題に挙げる。

 延長前半に岡崎慎司が倒されPKを得て勝ち越したが、流れ自体は韓国にあった。

 終盤には伊野波雅彦を投入して5バック気味になったものの、延長後半15分にFKから失点。流れを変えられずに押し込まれた末の失点だったと言っていい。全体的に受け身になってしまったことが、攻撃に影響を及ぼしているという印象だ。

後半の守備的な流れを変えられなかったザッケローニ監督。
 流れを変えた韓国、流れを引き戻せなかった日本――。

 ゲームの流れを変えるためには交代カードの使い方が大切になる。これまでジョーカーとして使ってきた岡崎を先発で起用しているため、新たなスーパーサブがいない状況であるのは確かだ。本田圭の1トップがこのチームのオプションになっていたが、指揮官は疲労が目立っていた香川を細貝に代えて韓国と同じ3ボランチにする決断を下す。その理由について、ザッケローニはこのように言っている。

「(チームが)疲れていて全体が間延びしていた。スペースを相手に使われていたので、細貝を入れて穴を埋めようとした」

 香川を引っ張れないと判断した以上、崩れたバランスを矯正することで守備を活性化し、攻撃につなげたいという思いだったのだろう。

 ただ結果的には、守備の修正に意識が強くなってしまい、攻撃の活性化をもたらしたわけではなかった。後半に運動量を落としていた岡崎が延長から息を吹き返したことで攻撃が再活性化されたものの、そうでなかったら韓国にさらに押し込まれたに違いない。

決勝戦でも課題となるフィジカルとロングボール対策。
 決勝はオーストラリアと戦うことになった。

 オーストラリアは後半に入って運動量が落ちることが多いものの、この日の準決勝ではウズベキスタン相手に、後半に4点を叩き込んで6−0で快勝している。

 フィジカルで勝るオーストラリアに日本がロングボールで押し込まれ、後半も勢いを持続する相手に受け身になれば、韓国戦の後半と同様、劣勢に立たされてしまうのは明らかだ。

「私が(この大会で)求めていたのは経験だが、ここまで来たのだから決勝でも勝ちたい」

 今大会、指揮官の采配がまずまず当たっているとはいえ、流れを変えるための何らかのオプションが必要になってくる。交代カードとしては、スイッチを入れる役割としてグループリーグで途中起用したサイドアタッカーの藤本淳吾や、裏に抜けるスピードのある李忠成という選択肢もあるだろう。さらには、本田圭をトップに置いて柏木陽介や細貝などタイプの違う中盤を置いてリズムを変えるプランも考えられる。

 流れを変え、必ず訪れるはずの受け身になる時間帯からいかに脱却するか――。

 日本が2大会ぶりにアジアで頂点に立つためのキーワードとなる。



posted by エリコ at 04:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー日本代表
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