2014年08月15日

W杯以上にサッカー人生を左右するシーズンに臨む香川真司

W杯以上にサッカー人生を左右するシーズンに臨む香川真司
2014.8.15 12:00 (1/2ページ)[サッカー海外日本人]

シーズン開幕前の大会でアピールを続けるマンチェスターUの香川(左)=2日、米ミシガン州アナーバー

 サッカー日本代表の香川真司が選手生活を大きく左右するシーズンを迎えようとしている。在籍するイングランド1部マンチェスター・ユナイテッドは16日のスウォンジー戦から新シーズンのリーグ戦をスタート。ワールドカップ(W杯)ブラジル大会で輝きを放てなかったアタッカーは熾烈な定位置争いの渦中にあり、在籍3年目の今季も不本意な1年を送るようだと一気に存在感を失いかねない瀬戸際にいる。

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 巧みなトラップやターンに守備網を切り裂くドリブル、常にゴールを意識するアグレッシブな姿勢を高いレベルで兼ね備える香川が、日本サッカー界が生んだ最高傑作の1人であることは間違いない。それは世界中の選手がプレーするのを夢見る名門に在籍しているだけでも明らかだ。しかし、2012年に成し遂げた移籍を機に苦難の道が始まったのは皮肉でもある。

 デビューイヤーの12〜13年シーズンはリーグ戦出場20試合で6ゴールをマークしチームの優勝に貢献したが、故障による長期離脱も経験した。13〜14年シーズンは新たな指揮官となったモイズ監督の信頼を勝ち取れずにプレー時間が激減。自身はノーゴールに終わり、チームも7位に沈む屈辱のシーズンとなってしまった。

 クラブでの不振は「日本代表としてプレーするのが夢だった」という自身初のW杯にも影を落とした。試合感覚の欠如が心配されたブラジルW杯では、1次リーグ第2戦のギリシャ戦で無念の先発落ち。メンバー入りを逃した前回南アフリカW杯のリベンジを果たすどころか、日本が1次リーグで敗退した“戦犯”の1人にされてしまった。

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 「期待されたW杯で何も残せなかった悔しさはなかなか忘れることができない。ここから乗り越えるのが自分のチャレンジになる。次もあるので切り替えて、この悔しさを4年後のW杯やチームで晴らすしかない」

 闘志を新たに臨む14〜15年シーズンも決して平坦ではない。新指揮官にブラジルW杯でオランダを3位に導いたファンハール監督を迎え、信頼を勝ち取るための戦いはすでに始まっている。本職である攻撃的中盤のライバルは、スペイン代表のマタや新加入のエレーラなど多士済々。プレシーズンマッチではボランチの適性も試されている。

 新シーズン開幕を目前に控えたこの時期に移籍が取り沙汰されるのは立場の不安定さを物語る一方、他クラブに力を必要とされていることも示している。世界最高峰のクラブに在籍するだけで得るものは大きく、確かな足跡を残したいという本人の思いも強いだろう。しかし、25歳とこれからプレーヤーとしての全盛期を迎えることを考えると、プレー時間を確保できるクラブで再起を期すのも一考だ。

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 W杯を中心に回っている日本サッカー界にとっては、日本代表での香川に注目が集まりがちだ。11日には新指揮官のアギーレ監督も来日し、9月には新体制で初の国際試合が行われるなど4年後のロシアW杯に向けて本格的に動き出してもいる。しかし、日本が世界に誇る宝が輝きを取り戻せるかがかかってくるクラブでの今シーズンは、W杯以上にサッカー人生を左右する1年となる


タグ:香川真司
posted by エリコ at 15:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー日本代表
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